腹八分目は免疫力をUPさせる
まずは、おかずをたくさん食べるのをやめて、主食の穀物を多くするところから始めてください
食事全体の60%を玄米などの穀物にすることをおすすめしています。それは、穀物が最もバランスの取れた完全な食物だからです。
穀物には、小さな一粒に命が結集しています。「一粒万倍」といわれるように、 一粒から何倍もの粒が育まれるのですから、食材のなかでは、いちばん自然のエネルギーが詰まったものといえます
その際、米は精白した自米ではなく、玄米を食べることをおすすめします
玄米は、水につけておけば芽が出る「生きたお米」です。
お米は玄米の状態で食べることで、はじめて私たちはきちんと命を育む栄養まで一緒に頂戴することができます。
精製してしまった白米にはこのような生命力はありません.水につけておいたままにしておくと腐ってしまいます
白米はいわば、「死んだお米」といえるのです
おまけに、精製の途中で、食物繊維、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル等のいろいろな栄養素や酵素がぬかと一緒に削り落とされてしまいます。
生命のないものより、生命のたくさん詰まった「生きた食べ物」を食べたほうが、体にいいに決まっています
植物であっても動物であっても、まるごと食べる.不要なものは何ひとつありません。
自然が形づくったままの状態を食べる.それらを食べれば、私たちの生命になっていくのです
それは、理屈や分析など必要のない自明のことだと思います.これを「一物全体」といいます
最近では、世界中の食べ物を好きなときに好きなだけいただけるようになりましたが、その土地でできたものを、その土地に住む人が食べるというのが、「食の基本」です
これを「身土不二」といいます。
「体(=身)と環境(=土)はひとつである(=ふたつに分けられないとという意味で、人間が足で歩ける身近なところで育ったものを食べ、生活するのがよいとする考え方です。
つまり、「自分が暮らしている土地や気候に合った旬の食材を食べると、体によい」ということです
人は環境の子です。その上地に適した食べ物をとらないと、環境に対する順応性や抵抗力が低下し、病気にかかりやすくなるのです。
これに加えて、自分で捕れるかどうかというものさしも、「身十不二」の大切な基準です
牛やまぐろと戦って、捕獲するだけの若さと体力があるなら、牛肉やまぐろを食べても体にさわることがないかもしれません
けれど、たいていの中高年者には難しいはずです。
ですから、どうしても動物性食品を食べたいときには、自分で捕れるくらいの魚にしておくと安全なのです
いわしでもちりめんじゃこでも、桜えびでもいいと思います(その際は、量を過ぎないようにして、必ず2倍以上の野菜を添えてください)
自分の手に負える範囲かどうかを、よく見据えて食していけば、間違えることはありません。