体が冷えてー億総半病人の日本
体が冷えてー億総半病人の日本
たばこやアルコールのとり過ぎの害を気にする人は多いのに、「砂糖」の害について気にする人が少ないのは私からすると不思議でなりません。
砂糖が体に及ぼす影響で、まず問題なのは、体をひどく冷やしてしまうこと。
暑い土地では体を冷やす食物が育ち、寒い土地では体を温める食物が育ちます。
つまり、沖縄のように暑い土地でできるさとうきびを原料とした砂糖は、体を冷やす力が強いので、日常的にとっていますと、私たちの体はどんどん冷えていってしまうのです。
冷え性でお困りの方に聞いてみますと、ほとんどの人から、甘いものが好きだという答えが返ってきます。
一年じゅう体を冷やす食べ物をとっているのですから、冷え性になるのも当然です
ほかにも砂糖のとり過ぎがあまりよくない理由はあります
砂糖を口にしますと気分がすぐに高揚するかわりに、そのあとの落ち込みは極端なものになります
そうなると、体は鉛のように重く感じられ、何もすることができなくなって、頭もよく働かなくなってしまうのです。
これには、「血糖値」という血液中の糖濃度が関係しています
砂糖を口にするとすぐに血液に吸収されますので、血糖値が急激に上がって高血糖状態になります。
体じゅうの細胞にすぐにエネルギーとして配分されるので一時力がみなぎり、気分は高揚します。
しかし、高血糖を嫌う体は血糖を正常に保つために、血糖値を下げるホルモン・インスリンを分泌します。
そうすると血糖値はその後急降下して、今度は低血糖状態になってしまいます。
低血糖になりますと、体は血糖値を上げようとして、また砂糖を求めますので、がまんできずに甘いものを食べてしまいます
そうやってまた高血糖になり、その後急降下して低血糖になるっこれが繰り返されるのです
このように血糖値が上がったり下がったりするのを続けていますと、体も心も不安定な状態になっていきます
また、体に入り込んだ砂糖は、赤血球を崩壊させて血液を薄め、細胞をゆるめますそうして様々な病気を引き起こしていきます。
偏頭痛、心臓肥大、自血病、うつ病……。流産しやすくもなりますし、失禁や頻尿などの尿トラブルにもつながります
カルシウムを消費してしまうのも、砂糖の悪い影響です。砂糖が体に入ると体は酸性に傾いてしまうのですが、それを本来の弱アルカリ性に戻そうとする力が働いて、その中和への過程で体内のカルシウムが使われるというわけです
とりあえず肉と砂糖をやめるだけでも心と体が驚くほど軽くなります。朝の目覚め方が変わりますcぜひ実験してみてください。
特に、最近疲れがなかなかとれない、やる気が出ないという人は、試しに10日間続けてみてはいかがでしょうか。きつと解消できるはずです
そして、その快適さを実感したら、ぜひ次のステップヘ進んでほしいと思います。
穀物と野菜、海藻を、青ながらの方法で造られた調味料で調理する、方法に移行していつてほしいのです
いまよりずっと元気になって体の内側から若返りのすばらしい効果を、ぜひ味わってみてください。