がんのイメージ療法
サイモントン療法とは米国のK.サイモントン医師によって開発されたがん治療を目的としたイメージ療法です
「よいことをイメージするとNK細胞が活性化する」ことは前にも述べました。
医師として、長年がん治療にたずさわってきたサイモントン医師は、同じような癌症状の患者に同じ治療をしても結果が異なること、また同じような遺伝情報をもつ人が、同じような環境下で生活しても、がんの発症や進展には個人差があることに気がついたのです。
サイモントン医師はがんの治療にあたって、抗がん剤治療や放射線治療という通常の治療とあわせて、その治療効果を最大限に高める目的で心理プログラムをつくりました。
がんの進行を阻止するためにもっとも大切なことは、ストレスの影響を早く取り除くことだとサイモントン医師は考えたのです
そこで第1段階として、心身のリラックスが得られるように工夫し、次にイメージ療法を行ったのです。
「NK細胞の絵を書いてください」
「がん細胞をNK細胞が食べている絵を書いてください」
「がん細胞がだんだん小さくなって消えていく様子がわかりましたか?」
などと思者に毎日のように話しかけ、患者にがん細胞が消えていくイメージを描いてもらうよう指導するのです。
そうしている間に、いつのまにか本当にがん細胞が消えてしまうことがよくあるのです。
同じような状況でがんになっても再発もせず、いつまでも元気でいる人と、すぐ再発して死亡してしまう人がいます。
これは気持ちのもち方が大きく影響していますcいつも笑って楽しく、ポジティブに生きている人は、いつもNK細胞の活性が高まっています
]NK細胞は常に体内を循環して新しく出現したがん細胞を攻撃して破壊しています
よいことをイメージし続けることが、がん細胞を抑えることにつながるのです。